投資とギャンブルとは何が違う？40代・50代でも安心して始められる理由

そう思ってなかなか一歩が踏み出せない、そんな方も多いのではないでしょうか。
特にアラフィフ世代は、これからの生活や老後を見据えて資産形成が気になる時期。
でも、いざ投資と聞くと、「怖い」「危ない」「損しそう」と感じるのも自然なことです。

でも実は、投資とギャンブルには根本的な違いがあるんです。
この記事では、その違いを解説しながら「なぜ投資が将来の安心につながるのか」を一緒に考えていきましょう。

ギャンブルは「ゼロサムゲーム」、投資は「プラスサムゲーム」

「ゼロサムゲーム」と「プラスサムゲーム」という言葉を聞いたことはありますか？

「ゼロサムゲーム」とは、誰かが得をすれば誰かが損をするので、参加者全員の合計（サム）はゼロになるというものです。
ギャンブルはこの「ゼロサムゲーム」になります。

つまり、原理的にギャンブルは参加者全員が得をすることはありません。

一方で「プラスサムゲーム」とは、参加者全員の合計（サム）がプラスになるというものです。
中には損をする人がいるとしても、平均で考えれば全員がプラスというわけですね。

全世界株などの投資信託は、世界全体の成長の流れに乗っていくことができます。
つまり、投資は全体として見れば長期的に資産が増えていく、期待値が高いゲームと言えるのです。

つまり、投資がギャンブルと違うと言える理由は、投資はプラスサムゲームであるということですね。

投資をプラスサムゲームにするには

すべての投資がプラスサムゲームであるとは限りません。
投資をプラスサムゲームにするには2つのポイントがあります。

それが「長期投資」と「分散投資」です。

長期投資とは（時間を味方にする）

「長期投資」とは、文字通り長い時間をかけて投資を続ける方法です。
世界の経済は成長し続けていますが、短期的に見れば波があります。

「上がるときもあれば下がるときもあるけど、長い目で見れば上がっていく」という考え方で、投資では「時間を味方につけよう」と言われます。

分散投資とは（卵を一つのカゴに盛らない）

「分散投資」とは、お金の置き場所を分けておく考え方です。

いかに長期投資とはいえ1つの企業や国だけに投資すると、万が一のときに資産全体が大きく下がってしまうリスクがあります。

投資先を多くの企業や国に分けておくことで、一部がダメでも全部ダメになることが避けられます。

投資には「卵を一つのカゴに盛ってはいけない」という格言があります。
卵を一つのカゴに盛らずに複数のカゴに分けようということですね。

これも「部分的には下がる企業や国はあっても、世界全体で見れば成長していく」という考え方ですね。

長期投資と分散投資を2つ組み合わせるとより安心

長期投資と分散投資、どちらか一方では不十分です。
時間をかけても、1つの企業にだけ投資していればリスクは高いですし、 分散していても、すぐ売ってしまえば短期的な値動きに振り回されてしまいます。

だからこの2つは、セットで考えることが大切なんですね。

投資がギャンブルになるかは「やり方次第」

実際、投資の中にもギャンブルに近いものはあったり、自分でギャンブル的な取引をすることも可能です。
短期で売買したり、乱高下の激しい商品だったりといった高リスク・高リターンな投資です。

そういう投資が悪いわけではありません。
ただ、「ギャンブル的な投資」と「資産形成のための投資」は目的も戦略もまったく違うということは知っておいて損はないと思います。

私たちが目指したいのは「将来の安心につながる資産形成」。
そのためには長期・分散でしっかりプラスサムゲームに参加すること。

無理のない金額で、コツコツ、時間を味方につけて育てていくようなやり方です。

まとめ

この記事では、投資とギャンブルの違いをご説明しました。

• ギャンブルは「ゼロサムゲーム」あるいは「マイナスサムゲーム」
• 投資は「プラスサムゲーム」という点でギャンブルとは明確に異なる
• 投資をプラスサムゲームにするには「長期投資」と「分散投資」がポイント
• ギャンブル的な投資もあるので、大切なのは「向き合い方」

投資とギャンブルは、似て非なるもの。
長期・分散で向き合えば、将来の安心につながる心強い味方になります。
ゆっくりでも着実に、「投資は怖くない」と思える感覚を一緒に育てていきましょう。