投資信託を選ぼうとすると、よく目にするのが「インデックス運用」や「アクティブ運用」という言葉。

なんとなく耳にしたことはあるけど、何がどう違うの?
そう感じる人も多いのではないでしょうか?
投資のスタイルは大きく分けてこの2つに分かれますが、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあるため、知っておくと商品選びがグッと楽になります。
この記事では、インデックス運用とアクティブ運用の違いをわかりやすく解説しながら、アラフィフ世代にとってどちらが向いているのかを考えていきます!
インデックス運用って何?初心者でもわかる特徴とメリット
インデックス運用とは、特定の指数(インデックス)と同じ動きを目指す運用方法です。
たとえば、日本を代表する225社の平均値を表す「日経平均株価」も指数の一つです。
この指数に連動する投資信託を持てば、日経平均と同じような値動きで資産を運用できるんですね。

指数と連動するといいことあるんですか?
上がる時もあれば下がる時もありますよね?
私は上がり続けて欲しいんですが…

その疑問はごもっともです
しかし、上がり続ける銘柄は残念ながら存在しません。
インデックス運用の特徴は、上がり下がりを繰り返しながらも長期的には上がって行く指数と連動することで、その成長の流れに乗ることができるというものです。
一見地味に思えるかもしれませんが、「市場全体の成長」を着実に取りにいくのがインデックス運用です。
インデックス運用の有名な指数には次のようなものがあります。
- 日経平均株価:日本を代表する企業225社
- TOPIX:日本の株式市場全体(約1,700社)
- S&P500:アメリカの主要500社
- MSCIオールカントリーワールド指数(ACWI):オルカンが採用している指数で世界の主要企業約3,000社

どこかで聞いた名前も入ってるのではないでしょうか
インデックス運用は、自分が投資したい市場に対応した投資信託を選ぶだけで、少額で分散投資ができます。
しかも、運用会社は機械的に売買すればいいので、手数料(信託報酬など)が安くて済むのもメリットです。
アクティブ運用とは?プロが運用する仕組みと注意点
一方のアクティブ運用は、インデックスを上回る成績を目指す運用方法です。
プロのファンドマネージャーが企業分析などを行い、タイミングよく売買して高い利益を出そうとする投資方法がこれに当たります。

インデックスを上回ることを目指すなら、アクティブ運用のほうが有利じゃないの?

僕も投資を始めたばかりの頃はそう思ってました
一見すると「プロが積極的にリターンを狙うのだから期待できそう」と思うかもしれません。
しかし、一時的にインデックスを上回る成績を出せても、継続的して上回り続けるのは難しいため、長期的にはアクティブファンドの実に約7割がインデックスファンドに負けているという金融庁のデータ1もあります。

あくまでインデックスを上回ることを「目指す」のであって、約束されているわけではありません
もちろん結果的にインデックスを上回ったアクティブファンドも多数存在しますが、事前に見極めることは困難です。
アクティブ運用は、リターンよりも投資テーマに魅力を感じられるかどうかがポイントになります。
結局どっちがいい?インデックス運用とアクティブ運用の比較
インデックス運用とアクティブ運用の特徴をまとめます。
インデックス運用 | アクティブ運用 | |
---|---|---|
運用方針 | 指数に連動 | 指数を上回ることを目指す |
コスト(信託報酬) | 比較的安い (0.1%未満~0.5%程度) | 比較的高い (0.5%~2%程度) |
期待リターン | 指数に準じる | 指数以上のリターンが期待できるが下回ることも多い |
インデックスファンドは、運用を機械的に行うことで人件費などのコストが抑えられ、手数料が安く設定されています。
アクティブファンドはプロのファンドマネージャーなどの人件費などがかかるため、手数料が高めになります。
手数料がたった1%違うだけでも、毎月3万円を20年間積み立てた場合は、76万円もの差になります。
アラフィフ世代におすすめはどっち?
アラフィフ世代は「老後資金」という言葉が現実味を帯びてくる年齢です。
そんなアラフィフ世代には「インデックス運用」をおすすめしたいと思います。

僕もインデックス運用です!
若い世代なら「リスクを取って攻めた投資」もアリかもしれません。
でもアラフィフ世代は、退職までの年数や老後の生活設計を考えながら、なるべくリスクを抑えつつ堅実に増やしていくことが大切になります。
インデックス運用は、S&P500や全世界株など着実な成長が期待できる投資信託を買っておけば、あとは放ったらかしでOKというお手軽さも魅力です。
「ブレにくく、長く続けやすい」投資のほうが、結果として安心につながりやすいと思います。
まとめ
投資のポイントである「インデックス運用」と「アクティブ運用」についてご説明しました。
- インデックス運用の特徴は「指数に連動したリターン」「コストが安い」
- アクティブ運用の特徴は「指数を上回る成績を目指すが下回ることも多い」「コストが高め」
- こつこつ長期で資産形成をするならインデックス運用が安心でおすすめ
投資には「これが正解」という答えはありませんが、アラフィフ世代にとっては、シンプルで低コスト、そして再現性の高いインデックス運用が現実的な選択肢になりやすいといえます。
まずは少額から一歩を踏み出してみませんか?
きっと、未来への希望を感じられる時が来ると思います。